ああ水は冷たくひょうは滑り落ちる
しけった空気が窓を叩く
好きでもないコーヒーを今日もまた飲んでいた
少しでも目線を近づけたいと
そう言って厚底を履いていた
生まれ持ったものはどうしようもないと
いつまでも僕らは思えなかった
あなたの匂いに包まれて
そうやって生きる日々はとても大切だった
重ねた手がじんと温かくて
これ以上はないと強く悟ったんだ
それなのにあなたは今
ああ同じなんかじゃないそんなわけがない
目に映るすべてはきっと嘘
ブリキの缶のネックレス今日もまたつけていた
本当は間違っているんだと
そう言って秘密をそっとバラした
生まれ持ったもののどうしようもなさを
あなたとなら少し許せたんだ
ねえどうしてあなたはここにいないの
あなたのいない世界など何の意味もないのに
ねえどうして変わらず日は昇るの
とても信じられなどしないあるわけがないんだ
それなのにあなたは今
あなたがいなければ私はずっと間違いで
どうしようもなく醜くて誰とも繋がれない
見るものすべてを色づけ留まる理由をくれた
あなたでなければならないのに
どうしてどうしてどうして
どれだけの苦しみも消し去るほど
触れ合った肌の熱伝導が痺れるようで
同じ苦しみを味わうのが
あなたでなくてよかった本当によかった
伸ばした指先が触れる