どうして僕にはなにもないというのに
あなたがいる世界で生きていたくてたまらないんだ
いつでもあなたといたくてそんなことは変わらなくて
ただひとつ願ったものがあまりに遠くて見えないや
抱えるには重すぎたものを心のゆくまで抱えて
そしてなにもない未来にそれらは叶うのだろうか
もういっさいがっさいなにも叶いはしない
わかっているのにどうしてかどうしてかまだ生きている
もうずっとあなたの手になんか触れられはしない
それならばなぜどうして生きてる意味などないじゃんか
どうして僕にはなにもないというのに
なにかを抱えて生きることを辞められないでいるのだろう
変わったギター触れた指祈るのを辞めた両手
なにを願っていたんだっけ何もかもわからない
ねえわかっているくせにどれだけ長く生きたって
行く先にもその背後にも求める影はないこと
闇が染みるようにただ両目を汚す
そんなはずなのにどうしてかどうしてかまだ好いている
黒い革に覆われて触れてもわからない
本当になぜどうしてただあなたを見ていたい
どうでもいいと言いながら
歩いているのはどうして
何も書けないと言いながら
あなたはギターを弾いた
ああ揺らいだ熱がただ視界を奪う
もうなにも言わないよなにもかもすべて見えている
かたちを這った指でさえすべてを感じる
どんな革も時間すらも阻むことはできないから
だから生きている、だから
コーヒーを淹れてくれないか